ガス主任技術者の資格取得について
ガス主任技術者・供給V
ガス主任技術者・供給V・導管の設計について
ガス主任技術者試験の供給V・金属の防食についてまとめてみました。参考にして下さい。
防食の概要
防食の原理
防食とは、鋼管において腐食の原因である電気化学的反応を防止する事であり、その方法は、3つに大別される
@塗覆装 :ガス導管表面が電解質(土壌、水等)と接触する事を防止する。
A電気防食 :陽極反応の進行を阻止する。
B絶縁 :アノード部とカソード部を切り離し、腐食電流の経路を遮断する。
電気防食
電気防食は、防食しようとする鋼管をカソードとすることで達成される。この為には、カソードに対するアノードが必要でアノードは電流を放出する。
防食が達成された時の電位を防食電位と呼び、鉄の場合、通常―850mv(飽和硫酸銅電極基準)である。
電気防食とは人為的に電流を放出する部分を作成する事である。
流電陽極法
導管よりも自然電位が卑な金属(犠牲陽極)を接続することで導管への防食電流を流入させ腐食を防止する方法である。犠牲陽極材料には鉄との電位差が大きいマグネシウムが広く使われる。小規模の配管の防食に使用。
特徴
長所 :比較的簡単で安値な方法である。
短所 :電圧が小さい為、塗覆装の抵抗が小さい場合は適さない。 また、平常の管理箇所が多くなる。
外部電源法
直流電源装置から電極に強制的に電圧を加え、電極から土壌を経て導管に防食電流を流入させ腐食を防止する方法である。
特徴
長所 :電圧を自由に設定できるので、塗覆装の抵抗が小さい場合及び大規模な導管の防食 が可能である。
短所 :高価である。(電源装置、電極の設置、電気代) 電圧が大きい為、他の金属構築物への干渉及び過防食を考慮する必要がある。
選択排流法
導管と電気鉄道のレールを接続したもので、導管を流れる電流をレールに帰流させる方法であり、電流が逆流しないように整流器が組込まれている。
特徴
長所 :安値の設備で可能である。
短所 :レールの電位の変化により防食効果が常時得られない場合がある。 電流の制御が難しく、他の金属構築物への干渉及び過防食を考慮する必要がある
強制排流法
外部電源法と選択排流法を組み合わせたもので、導管と電気鉄道のレールを接続する回路に直流電源装置を入れることで、レールに強制的に排流を行う方法である。選択排流法では電食の被害を防止できない場合のみ選択する。
特徴
長所 :外部電源法に比べて安値である。
短所 :電圧が大きい為、他の金属構築物への干渉及び過防食を考慮する必要がある。
工事上の配慮
電気防食を行っている既設導管を切断する場合、火花が発生する恐れがあり防食設備の電源を切っておくか、切断部をまたいで電線でボンドしておく必要がある。
過防食
電気防食による管の電位を下げすぎると、鋼の表面に水素ガスが発生し鋼の組織に拡散するとともに、塗覆装の剥離が発生しやすくなる。また他埋設物への干渉が生じ易くなる。通常鋼の場合、電位がー2500mv(飽和硫酸銅電極基準)以下になると過防食と言われている。
